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IT系女子ログ

3年目 Webデザイナーが、最近気になるアレコレ

Webデザイナー2年目を、まるっと棚卸し[デザイン編]

未経験からのWebデザイナーも、丸2年を経験しました。
振り返ってみると2年目だから学べたこと、1年目だと気づけなかったことが意外とあったので、成長できてるんだなぁと驚きつつ嬉しくなりました。

以前、新人Webデザイナーの私が、1年目で指摘されたことを振り返る [デザイン編] という記事を書いたのですが、色んな方からコメントやスターなどレスポンスを頂きました。
自分ごとではありますが、少しはお役に立てているのかなぁと思い、2年目を経験した私が気づいたことを記録していきたいと思います。

できるようになったこと

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1年目で指摘された最低限のことはできるようになった

冒頭でもお話ししていた1年目の時の記事には、指摘されたことをずらっと書き連ねていました。
今回2年目の記事を書くにあたり、「はたして1年目に指摘されていたことはできるようになっているのか」とドキドキした気持ちで振り返ってみたのですが、すべて自力で行えていました。

ただ、今振り返って見てみると、本当に基本中の基本のことでしたね…。
正直、あの項目を気をつけているのがデザイナーのスタートラインかな、と思います。
というより、プロのデザイナーはしっかり意識せずともできています。おそらく徹底的に行ってきたからだと思いますが、それぐらい基本中の基本のことでした。

私自身は、まだ「あ、カーニングが変…」とか、「ここの文字が読みにくい…」とか後で気づいたりします。デザインしているときは主観になりすぎているからなのか、よく「提出用に印刷してから」とか、「何日後にもう一度見てから」できていない箇所に気づいたりします。

3年目はさらに完成度をあげていきたいです。

 

トンマナを意識して細部を調整できるようになった

トンマナとは、トーン&マナーのことでデザインの方向性やテイストを指す業界用語です。

1年目はただただ必死に手を動かしていただけで、トンマナをあまり意識していなかったように思います。その為、メインビジュアルやタイトル、ボタンなどのあしらいは自分好みになってしまいがちで、毎回似たようなデザインしかできず、「視野がせまい」と指摘されてきました。

メインビジュアルにしても、例えば力強いメリハリのあるサイトには、コントラストの強い写真を。淡い色合いの柔らかいトーンのサイトには、明度の高い写真を。

例えば、下記の2サイトを見比べてみます。

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学校のサイトで、勉学に取り組む1人の学生の写真を使っているの点は同じなのに、全然違うデザインなのが分かります。

極端な場合は自分で判断ができるのですが、細かい調整をドンピシャでできるようになりたいです。このあたりは安定してデザインできるようになったら記事としてまとめたいと思っています。

 

スタンダードなコーポレートサイトは、なんとかデザインを出せるようになった

私の務め先の案件は、8割くらいがコーポレートサイトです。
その中でもシンプルで真面目なデザインのものをよく担当しました。シンプルだからこそ、デザインの基本的なことが出来ていないとすごく目立ちます。
また、コーポレートサイトによくあるコンテンツの会社概要ページ、ご挨拶ページ、アクセスページ、お問い合わせページなど、シンプルがゆえに同じようなデザインになってしまいがちなページも工夫次第で色んなバリエーションが出せます。
最近は、見ためと入力しやすさを両立したお問い合わせページをデザインできるよう、日々研究しています。
 

ホバーやスクロールした時の動きも想定してデザインできるようになった

あしらいがほとんど使われていないサイトでも、少しアニメーションするだけで印象に残るサイトになります。長い文章が続くページでも、アニメーションでついつい読み進めてしまうこともあります。
こういう動きの部分はWebならではのデザインができるので、Webデザイナーの腕の見せ所だと思っています。

 

制作に入る前に、ある程度出来上がりをイメージできるようになった

修正指示がきても制作に入る前に疑問点や問題点、部分を修正することによって調整が必要なところを事前に相談できるようになりました。
戻りを防ぐのには大切なことだと思います。

制作にはいる前に出来上がりを想像してみる。実際に制作してみて想像と違ったら、違いが起こった原因は何か考えてみる。これを毎回繰り返すことで、身につけられると思います。

 

制作したデザインを、自分の言葉で説明できるようになった

f:id:tosssaurus:20160814113928j:plain制作したデザインを一番理解しているのは、誰でもない自分です。制作した本人が説明を怠っていては、無責任ですよね。デザインの意図を伝えるまでがデザイナーの仕事だと思います。デザインをデザイナーでない人に伝えるには、共通である言葉で説明できなければならないな、と感じます。

とは言う私は、まだまだうまく伝えられない時もあります。でも、さらに大事なのは熱意や愛情も伝えること。気持ちがこもっていることを伝えると、経験上、周りも巻き込んでよりよい方向に進んでくれます。

 

後輩の制作物に対して、基礎的な部分のデザインチェックをできるようになった

本当に基本的なことだけですが、指摘したりアドバイスしたり、一緒に悩んだり、相談しにきてもらえるようになりました。社内外で「デザインのことで悩んだら相談してみよう」と浮かぶ顔になりたいです。

 

クライアントの課題解決を考慮して、ディレクターに意見できるようになった

1年目は言われたことだけをする、言われないことはできない、デザイナーと呼べない状態でした。徐々に自信もついてきて、コンセプトから外れてしまっている修正指示や優先順位を考慮したデザインを考えられるようになってきたと思います。

「違うな」と思ったらどういう点が違うと思ったのかもディレクターに伝えます。「言われてみればその通りだね」と私の意見が通るときもあるし、「クライアントはこういう事情があって、こういう意図でこの依頼をしている」と、聞くまで認識していなかった背景が分かることもあります。

対立するのではなく、より良くするための相談というか、議論をできるようになりました。

 

小規模案件の作業工数を見積もれるようになった

数十ページの案件であれば、どのタイミングでどれぐらいの原稿が揃ったら、どれぐらいに提出できるかを答えられるようになりました。

毎回制作に入る前に作業工数を見積もる、制作後に見積もった作業工数とのズレを確認する、見積もりのズレの原因を考える、次回から気をつける、を繰り返していけば身に付くと思います。

 

指摘されたこと

すぐに「できません、無理です」と言わない

制作に入る前に仕上がりや作業工数を繰り返し見積もるようになってから、良くも悪くも自分ができること、できないことが分かるようになってきました。できないことも分かっているので、できなさそうな案件のときには「できません」と言ってしまっていたんですね。

現状の自分の能力(90%くらい)でしか検討していなかったので、努力してできる結果(120%以上)を考慮せず進めてしまっていました。これはガツンと叱られました。今でも思い出すと至らなさで恥ずかしいです。

どこかの記事で見かけた言葉ですが、「90%でしか仕事をしなくなると、翌年には90%の90%(=81%)でしか仕事をしなくなる。」自分の能力の100%が段々小さくなっていく。つまり、だんだん低いアウトプットしかできなくなる、ということですよね。
おっしゃる通りだと思います。成長したいということは、100%以上になりたいということです。しんどい時が、成長できる時です。

 

提出前に必ず最終チェックする

f:id:tosssaurus:20160814114005j:plain120%以上の力を出して進めている時には気づけなかった、コピペミスやタイプミスなども、制作が落ち着いた提出前には気づけるかもしれません。
反対に、いくら完成度の高いビジュアルを作り込んでいたとしても、文言にミスがたくさんあっては提出できないものに変わりはありません。

私の場合、絶賛デザイン制作中の時は主観的にのめり込んだ状態なっていることが多く、その後提出用にプリントアウトしたり、サーバーにアップしたものを改めて見たりしたときに、少し冷静になって一歩引いた状態になっています。
提出前の冷静な状態で見て、初めて気づけることもあるんですよね。

デザイナーとして+αを提案する

クライアントもディレクターも本業はデザインでないことがほとんどです。本業のデザイナーだからこそ気づける疑問点や問題点、よりよい見せ方があるのは当然です。
提案したら仕事がうまく進まないだとか、罰金になるとか、マイナスになることって基本的にないです。 

依頼された案がディレクターの1案としたら、もう1案デザイナーの案も考えてみてもいいと思います。私は時間が許せば自分の案を出すようにしていますが、嫌がられたことはないですし、当初の案より自分の案が通ったことが何度かあります。
ただ、ディレクターに提出はしますが、クライアントと直接話しているのはディレクターなので、実際にクライアントに提出するかしないかはディレクターの判断におまかせしています。

デザインの視野を広げる

f:id:tosssaurus:20160814114752j:plainこの案件はロゴがあった方がいいと思ったらロゴを作りますし、この案件はアニメーションで見せた方がいいと思ったらアニメーションを作ります。もちろん制作できるものに制限はありますが、ロゴやアニメーションの知識があるとないとでは、いざ制作しても結果は明らかですよね。

こういう要望って、いつくるか分からないので事前に準備しておくことが大切です。
Webデザイナーですが、Web以外にもデザインと呼ばれるものには幅広く興味を持っておくと、Webデザインにも役に立ってくれます。

 

来るであろう案件の為に、デザインの勉強をしておく

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例えば、 格闘技のサイト制作の依頼が入りました。格闘技を見たことがない人がデザインするのと、格闘技の大ファンである人がデザインするのとでは、仕上がりに差が出そうですよね。当たり前なのですが、デザインする上で知っているか知らないかはかなり大きな差です。

格闘技系のサイトの依頼が実際にあったのですが、全く知らない分野だったので、何をすればいいのか途方にくれてしまいました。
「格闘技」でしらみつぶしに探しても思うようなビジュアルは出てこないし、最終的には部署を超えて色んな方にアドバイスを頂きにいくと、色んなキーワードや情報が出てきました。その案件は時間はかかりましたが、なんとか納品できました。
納品が落ち着いた後、ふらっと立ち寄ったコンビニの掲示板に格闘技のポスターが!「こんなに身近に参考があったなんて…」とすごくショックでした。それからも、商品パッケージだったり、CMだったり、雑誌の広告だったり、ヒントになりそうなものは身近なところからたくさん見つかったんです。

これって、依頼のある前の状態ではただ目に入らなかっただけで、格闘技にフォーカスしていた状態だったから、たくさんヒントが見つかったんだと思います。

依頼が来てから調べ始めてもいいのですが、どうしても納期がありますし、いざ探そうと思ってもどうやって探せば良いか検討がつかないなんてこともあります。
普段からアンテナを張り巡らせて、「そういえば格闘技のイメージに近いビジュアルは昔あそこで見たなぁ…」くらいのスタートラインには立ちたいです。

 

業務外でするようになったこと

勉強会に参加するようになった

f:id:tosssaurus:20160814114126j:plain私は地方に住んでいるので機会は少ないのですが、少しでも気になる勉強会があれば参加するようにしています。勉強会に参加するようになって良かったのは、1人では解決できなかったことも解決できたり、同じように悩んでいる同業種の方がこんなにたくさんいるんだな、と実感できたりすることです。刺激にもなっています。

 

写真を始めた

写真を扱う仕事をしていると、写真を撮りたくなってきますね。
安いデジカメを買ったので撮りまくっているのですが、難しいですね〜。いつか写真教室に通いたいです。自分の写真を思い通りに補正しようとするのですが、理想に近づけるのにはやはり元の写真そのものの力も必要なんだと最近実感しました。100%補正だけでは限界があります。

厚い本ですが、がっつり補正を習得したい方におすすめです。

デジタル写真の色を極める! 「写真の学校」

デジタル写真の色を極める! 「写真の学校」

  • 作者: 桐生彩希,東京写真学園
  • 出版社/メーカー: 雷鳥社
  • 発売日: 2013/10/18
 

 

まとめ

いつものことながら、長々と書いてしまいましたが少しでもお役に立てられましたら幸いです。1年目より成長していることが分かったのでほっとしています。3年目に向けて、プロのデザイナーになるにはまだかかりそうですが、もっともっと勉強していきたいです。

2年間続けてきた中で、ふと「デザインが上達したのはどの段階だったかな」と振り返ってみたのですが、一番は、すごく悩んで、苦しんで自分の実力以上の制作ができたときでした。これは仕事だからここまでできるんだと思うので、職場には本当に感謝しています。

ただ、仕事での制作はアウトプットです。アウトプットばかりでは大して成長できません。どこかでインプットしないといけないのですが、上手な人は仕事中にインプットもしています。さぼっているのではなく、アウトプットと同時にインプットもしているんですね。
さらに、究極のインプットはやはり良いデザインの模写です。これ以上効果的な方法はまだ見つかっていません。3年目にむけて、模写の時間をもっと取りたいと思います。